大柿遺跡の東方、字京伝・立花の北岸農業用水幹線水路予定線上にあった遺跡で、昭和51年(1976)7月15日~8月下旬にわたり発掘調査が行われた。
遺構は弥生時代から古墳時代にかけての円形竪穴住居跡1か所、方形竪穴住居跡1か所、建物遺構(2間×2間)2か所(1間×4間)1か所、その他柱穴20か所、炭焼き窯跡3か所、谷川遺構2か所などが検出された。遺物としてはサヌカイト製石鏃・結晶片岩製石包丁・磨製石斧などの石器類。また土器類としては弥生時代後期の壺形土器・甕形土器、古墳時代から平安時代にかけての各種土師器・瓦質土器など。その他縄目紋・斜格子紋の平瓦・唐草紋軒瓦などが出土した。
(三好町の史跡と遺跡より)