(中央公民館所蔵 平成12年1月18日町文化財指定 近藤千秋氏寄贈)
平安時代中期の法典で、50巻から成っている。延喜5年(905)醍醐天皇の命により藤原時平、藤原忠平が主催し編集し、延長5年(927)に完成した。
その後延喜式考典8巻および延喜式考典付録2巻が出版された。延喜式は弘仁式、貞観式以降の式を整理し、集大成したもので、康保4年(967)から施行された。宮中の祭りや儀式をはじめ、役所の事務制度に関する事項を収め、文化的価値が高くかつ豊であると言われている。ことに最初の10巻(〈神祇式〉といわれる)は神祇制度について詳述され、神祇行政や神道研究にとって極めて重要な古典である。
中央公民館所蔵の延喜式は、発刊年月日は版刻されていないが、全巻完備しており貴重な書籍である。