説明1
町指定文化財・絵画・36人の歌人の歌と人物を描いたもの。渡辺広芳(江戸末期の画家)の作で拝殿三方に奉納されている。
鴨神社には他に、町指定の有形文化財(乗馬図と鰐口)、無形民俗文化財(しめあげ神事(神おくり神事))、及び見事な社叢林がある。
説明2
鴨神社蔵。渡辺図書(渡辺広芳)といわれる三十六歌仙絵額は鴨神社拝殿にかかげてある。この絵額は安政四丁巳(1857)9月当時加茂村の庄屋であった三木吉直が発願主となり近所の有志がこれに加わり神社へ奉納したものである。徳島県文化財保護審議会委員河野太郎先生はこれを見て「画風は住吉派であるが渡辺広輝よりも線が太い感じである。保存状態は非常によい、広芳については今後研究に待つが、藩の絵師渡辺広輝の嗣と考えられる」といわれている。
昭和46年12月17日町有形文化財(絵画)に指定されている。
(みかもの文化財より)
【関連文化財】
鰐口
慶長の頃の代表的な大型鰐口で、表裏に銘文が陰刻されて金石文資料としても貴重なものである。
神おくり神事
鴨神社の例祭の晩「しめあげ」といって、神主が当家へ行って「神おくり」の行事がおこなわれている。この神事は「神おくりの歌」を古式に則って、神主が三本の箸で土器(かわらけ)を叩きながら歌うもので「安鎮祭」ともいっている。 神おくりの歌は六節からなっていて、住古から代々の神主のみが受け継ぎ、同社の秘法とされていた。