トップ観光・文化・スポーツ文化財東みよし町の文化財 三番叟まわし木偶

東みよし町の文化財 三番叟まわし木偶

文化財の写真です

東みよし町には、昭和16年(1941年)頃まで「三番叟まわし」をしている人が多くいましたが、終戦後は少なくなり、平成13年(2001年)に最後の一人が亡くなり、徳島県独特の貴重な無形文化財である三番叟まわしは、この町から消えました。
また、「三番叟まわし人形」は神格化され普段は三番叟棚に安置され取り扱いは家主に限られていました。しかし、中内正子さん(阿波木偶箱まわし保存会会長)が、最後まで行っていた芸人に弟子入りし、その技術や門付先を受け継ぎ、現在も伝承されています。
展示している三番叟は、東みよし町の有志の方より寄贈されたもので、100年余り前より使用されており、状態も当時のままです。
三番叟まわしは、昔、淡路島から伝わったといわれていましたが、東みよし町での始まりは不明です。また、この三番叟まわしは、式三番叟の変化したものであるといわれていました。
主に正月儀礼として民家に迎えられる門付芸で、大晦日になると土地の産土(うぶすな)神社に奉納し、廻る地域を決めていました。昔は入札によっていたようですが、後には順番に地域を廻るようになりました。除夜の鐘の鳴り始めとともに、二人一組になり、前後一荷にした三番叟櫃(ひつ)を肩に出かけます。家に着くと家人より半紙をもらい、独特の御幣を切り、荒神に祀り、一人が鼓(つつみ)をたたき時には拍子木を打ち、他の一人が詞章(ししょう)を朗唱しながら「千歳(せんざい)・翁(おきな)・三番叟(さんばそう)・恵比寿(えびす)」の順に木偶を廻し「天下泰平・家内安全・五穀豊穣・商売繁盛等」を予祝しました。
また希望があれば井戸・家畜小屋・田畑等を祈祷し清めたり、鍬初めや新築時の地鎮祭等に迎えられたりもしました。謝礼は米や餅が多かったようですが、金銭の場合もあり、範囲は県内のみでなく、県外を廻る人もいました。

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