清流のきらめく水面に映る奇勝の群れ。ふるさとの雄大さ。
県の名勝・天然記念物に指定されている美濃田の淵は、長さ2キロメートル、幅100メートルにわたる深い淵で、吉野川中流域にある景勝地です。
川の中にある個性的な奇岩の数々は「獅子岩」「鯉釣岩」「与作岩」「千畳敷」「雄釜」「雌釜」「ウナギ巻岩」などと名付けられ、古くから親しまれてきました。
美濃田の淵一帯は県立自然公園に指定されており、川沿いの松林の中にある町営の「美濃田の淵キャンプ村」では、昨今のアウトドア・ブームもあってか、休日になると家族連れが集まり、賑わいをみせています。
四季折々の豊かな表情を見せてくれる美濃田の淵。
春には桜が咲き誇り、対岸の井川町からはぼんぼりに照らし出された奇岩が幻想的な雰囲気を醸し出し夜景に映えています。
『三好郡見聞緑』によると…
「岩」と題して美農田の淵について次のような記述があります。
現代文に直すと、「取調帳に書かれているところによると小山という所に」とあり、続いて「雄釜、雌釜といわれる大岩をくりぬ いたような釜(ポットホール)が二つある。
その形は満月のようで、深さは、約30メートル余りある。雄釜へ石を投げ入れると雌釜へわきだし、雌釜へ入れると雄釜のほうへ泡がわき上がるといわれている。
美濃田の淵は南岸から連なる結晶片岩の地層からなっており、もとは南岸に位 置していた結晶片入岩の地層が南へ移動した吉野川によって、侵食され、こちらの奇岩・怪岩の景観が形つくられたと考えられる。川底から立ち上がり河岸を形作る岩盤や川中に散在する岩にはその形などにちなんで、「獅子舞岩・鯉釣り岩・妹背岩・うなぎ巻岩・作造岩」などの名前がつけられ、それぞれにいわれが語り伝えられている。
住所 | 三好郡東みよし町足代美濃田の淵 |
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営業時間 | 終日 |
休日 | 年中無休 |
駐車場 | 50台(無料) |
交通 | JR辻駅より徒歩30分車で5分 |
問い合わせ | 東みよし町産業課 TEL 0883-79-5339 |