野良猫に餌を与えている方へ
お腹を空かせた野良猫がいたら餌を与えたいという気持ちは否定できるものではありません。しかし、野良猫のためを思って餌を与えることが、結果として不幸な野良猫を増やしてしまうこともあります。また、餌を与えている野良猫がご近所の迷惑となっているかもしれません。あるいは、野外にいる猫は、だれかの飼い猫の可能性もあります。野外にいる猫に餌を与えることは、その猫の行動に責任を持たなければなりません。
安易な餌やりが猫に与える影響 ー 不幸な猫を増やす恐れ
- 猫が繁殖して増えれば縄張り争いが起こり、怪我や事故にあう猫が増えます。
- 猫同士の接触やけんかを通じて、感染症が流行しやすくなります。
- メス猫は一年に2から4回(毎回4匹程度)出産するため、母体に負担がかかり衰弱します。
安易な餌やりによるご近所とのトラブルの発生 ー 生活環境や人間関係を損なう恐れ
近年、猫に関する苦情や相談が寄せられています。その中で、糞尿による苦情や野良猫への餌やりに関する苦情が多くを占めています。猫による被害で困っている方は、野良猫に餌を与えている人が原因だと思っていることが多く、トラブルに発展してしまいます。
<猫に関する苦情・相談例>
- 敷地内に入り込んで畑や芝生、花壇に糞尿をされて困っている。
- 猫を飼っていないのに、敷地内で子猫が産まれた。
- 悪臭がひどくて洗濯物が干せない。
- 猫の鳴き声がうるさい。
安易な餌やりと法律について ー 重大な結果を招く恐れ
全国では過去に餌やりに伴う排泄物の清掃などの責任を果たさず発生した環境被害における民事裁判で、責任を適切に果たしていなかった方が、高額の損害賠償を支払わなければならなくなった判例があります。
野良猫への餌やり自体は、法律で禁止されている行為ではありません。しかし、動物愛護法25条では、野良猫に餌を与えることで、騒音や悪臭の発生、毛の飛散、昆虫の発生等により周辺の生活環境が損なわれている事態として環境省令で定める事態が生じていると認められるときには、都道府県が野良猫に餌を与えている者に対して、指導、勧告、命令を行うことができるとされています。
安易な餌やりは、不幸な猫の増加、生活環境および人間関係を損なう恐れがあり、ご自身も不幸になりかねないことを心に留めおきください。
法律で定める事態 動物の愛護及び管理に関する法律第25条 (PDF 116KB)
環境省令で定める事態動物の愛護及び管理に関する法律施行規則第12条 (PDF 106KB)

