10月は「食品ロス削減月間」、10月30日は「食品ロス削減の日」。
「食品ロス」とは、本来食べられるにもかかわらず、消費・賞味期限切れなどにより廃棄される食品のことです。
令和6年6月21日、農林水産省より「令和4年度食品ロス量(推計値)」が発表されました。
日本全国での食品ロスは、令和4年度において472万トン(前年度比で51万トンの減少)となり、これは推計開始以来最少の数値です。
分 野 | 廃棄量(推計量) | 廃棄の発生原因 |
事業系 |
236万トン (前年比▲43万トン) |
主に企画外品、返品、売れ残り、食べ残し |
家庭系 |
236万トン (前年比▲8万トン) |
主に食べ残し、手つかずの食品(直接廃棄)、皮の剥きすぎなど(過剰除去) |
日本では、家計における食費は消費支出の中で4分の1を占めています。食料自給率(カロリーベース)は38%で、食料の多くを海外からの輸入に依存しています。
このように、食料を大量に生産、輸入しているのに、その多くを捨てている現実があるのです。また一方で、7人に1人の子どもが貧困で食事に困っている状況があります。
消費者として実践できること
日頃の生活を振り返り、みんなで食品ロス削減に取り組んでみませんか?
食品ロスを減らす3つのコツ
1. 買いすぎない
2. 作りすぎない
3. 食べ残さない
買物の前には、冷蔵庫の中身をチェックしましょう!
◎賞味期限と消費期限の違いを確認しましょう!
◎てまえどりを実践してみませんか?
「てまえどり」とは、すぐに(今夜)食べるなら、商品棚の手前にある商品など、販売期限の迫った商品を積極的に選ぶ購買行動のことです。店舗で期限切れにより廃棄される食品を減らすことで期限切れにより廃棄される食品を減らすことで、食品ロス削減につながります。
◎リメイクレシピを楽しみましょう!
消費者庁のキッチンでは、「食材を無駄にしないレシピ」を掲載しています。
◎簡単備蓄で、非常時に備えましょう!
備蓄品の消費期限をチェックして、無駄なくつかいきりましょう。
持続可能な開発目標(SDGs)と食品ロスの削減
持続可能な開発目標SDG'sとは、
2015年9月の国連サミットで加盟国全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。貧困を撲滅し、持続可能な世界を実現するために、17のゴール(169のターゲット)が設定され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
12番目の「つくる責任 つかう責任」「持続可能な生産・消費形態の確保」の中の
「目標12.3 2030年までに、小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食料の損失を減少させる」が掲げられています。
また、食品ロスの削減は、ゴミの減量化につながり、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量の削減や一般廃棄物の処理費用の削減にもつながります。
#食品ロス削減月間